14:08 〜 14:12
[2209-27-08] ケイ酸を活性化剤とした過硫酸法による1,4-ジオキサンの分解
司会:菅原 一輝(北九州市立大)
キーワード:1,4-ジオキサン、過硫酸、促進酸化、ケイ酸、地下水土壌汚染
1,4-ジオキサンは、地下水環境基準、土壌環境基準(検液)が0.05mg/L以下に定められている物質である。不法投棄現場等から実際に検出された事例もあることから、効率的な浄化技術の確立が求められている。1,4-ジオキサンは、活性炭等への吸着性が小さく、生分解性も低い。また、水とよく混和し、沸点が水と同程度のため、水との分離回収が困難である。地下水・土壌汚染における1,4-ジオキサンの原位置浄化では、化学的酸化分解手法である促進酸化法が有効であると知られている。促進酸化法の一つである過硫酸法には、ペルオキシ一硫酸またはペルオキソ二硫酸を用いる方法があり、その活性化剤には2価の鉄イオンが用いられる。前報により、ケイ酸を添加することによって、鉄イオンが存在せずともペルオキシ一硫酸を活性化させ、1,4-ジオキサンを分解可能であることを明らかにした。本研究では、ペルオキシ一硫酸に着目し、1,4-ジオキサン分解を促進させるケイ酸の反応条件について検討した。その結果ケイ酸の供給試薬をpH13に調整した後にペルオキシ一硫酸と混合することによって、1,4-ジオキサン分解を促進できることが分かった。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください