MMIJ 2024, Akita

Presentation information (2024/08/07 Ver.)

Poster presentation session with a short speeches

(Poster session/Short oral-presentation) Environment / Recycling

Wed. Sep 11, 2024 1:40 PM - 3:04 PM Room-2 (102, 1F, General Education Bldg. 2)

Chairperson:菅原 一輝(北九州市立大)

2:40 PM - 2:44 PM

[2209-27-16] Evaluation of Ni accumulation capacity of plants native to serpentinite-derived soils for application to phytomining.

○Kento Takenouchi1[Bachelor’s course], Kasane Sato2, Takeomi Okimitsu2, Mei-Fang Chien3, Chihiro Inoue3, Kazuki Sugawara1 (1. The University of Kitakyushu, 2. Honda R&D, 3. Graduate School of Tohoku University)

Chairperson:菅原 一輝(北九州市立大)

Keywords:serpentinite, nickel, hyperaccumulator, phytomining

ニッケル(Ni)はステンレス鋼や飛行機のエンジン部分など多くの工業製品に利用されているが、その取引価格は2023年時点で3000円/kgを上回り、数年で倍以上に価格が高騰している。また、Ni地金の国内需要と生産量は横ばいになっており、取引価格の推移を加味すると今後はNiを使った部品の売値の高騰が予想され、実際に国内の鉄鋼メーカーがステンレス鋼板の流通価格を上昇させている。このようにNiの経済価値が高まっている中で、Niやマグネシウムの濃度が高く、窒素やリンなどの栄養元素が乏しいという特徴を持つ蛇紋岩由来の土壌に自生している植物に着目した。
 植物の中には特定の元素を高濃度で蓄積可能な種が存在し、その機能を利用して有価金属を回収する手法はファイトマイニングと呼ばれる。本研究では蛇紋岩露頭付近に自生する植物種を複数採取し、植物体中の元素濃度をICP-AESで分析することで、Niの蓄積状態を評価した。発表では、植物種ごとのNi蓄積濃度や環境中のNiの存在の有無による同一植物における元素蓄積挙動の差異などについて報告する。

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