14:52 〜 14:56
[2209-27-19] 早生樹根分泌物中炭素化合物の定性定量と機能性の評価
司会:菅原 一輝(北九州市立大)
キーワード:早生樹、CO2固定、根分泌物、有機炭素化合物
地球温暖化の抑制において、CO2の吸収源である森林は重要な役割を持つ。植物は、光合成産物の最大40%の炭素を根分泌物成分に変換し、土壌に放出することが知られている。分泌物中の有機炭素化合物のうち、カルボキシ基を持つ有機酸は、土壌中の金属イオンとの錯体形成反応などにより土壌中の栄養元素の溶出に寄与する。CO2固定能に優れ成長の早い早生樹は、土壌栄養分の要求性が高いことが想定され、元素溶出のため有機炭素化合物からなる根分泌物を多量に放出する可能性がある。この有機炭素化合物の定量評価を行うことで、地上のみならず地圏へのCO2固定が見込める。
本研究では、早生樹の一種である桐を用い、水耕栽培下での根分泌物の定性定量と土壌中元素の溶出量評価を行った。桐根分泌物を用いた土壌溶出試験により、溶出された土壌中元素濃度は水溶出時よりも高い傾向を示し、桐根分泌物は元素溶出に寄与することが示唆された。生育日数120日の桐の7日間の根分泌物TOC放出速度は、最大で810±309 mg-C/day/kg-root DWを示したが、時間と共に速度は減少した。イオンクロマトグラフにより成分同定を試みたところ80〜99 %は同定不能であったため、LC-MSによる更なる成分同定の結果を発表で報告する。
本研究では、早生樹の一種である桐を用い、水耕栽培下での根分泌物の定性定量と土壌中元素の溶出量評価を行った。桐根分泌物を用いた土壌溶出試験により、溶出された土壌中元素濃度は水溶出時よりも高い傾向を示し、桐根分泌物は元素溶出に寄与することが示唆された。生育日数120日の桐の7日間の根分泌物TOC放出速度は、最大で810±309 mg-C/day/kg-root DWを示したが、時間と共に速度は減少した。イオンクロマトグラフにより成分同定を試みたところ80〜99 %は同定不能であったため、LC-MSによる更なる成分同定の結果を発表で報告する。
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