15:00 〜 15:04
[2209-27-21] 海洋性細菌によるセメント系材料の保護メカニズムの解明
Chairperson:菅原 一輝(北九州市立大)
キーワード:セメント系材料、深海環境、海洋性細菌、バイオフィルム
近年、我が国では広大な排他的経済水域の有効利用のため、深海への人工構造物の建築が計画されており、そこではコンクリート等のセメント系材料の利用が検討されている。しかし、深海に晒されたセメント系材料は浅海よりも早く劣化することが明らかとなっており、深海環境にて耐久性を長期間維持可能なセメント系材料の開発が求められている。深海環境がセメント系材料の耐久性を変化させる原因の一つに海洋性細菌による影響が挙げられる。
海水に含まれる塩化物イオンは鉄筋コンクリート内の鉄筋を腐食し、耐久性を著しく低下させる劣化因子として知られている。海洋性細菌はセメント系材料表面に付着しバイオフィルムを形成することで、材料表面と海水の海面におけるイオン交換を阻害し塩化物イオン等の劣化因子の浸透を抑制する働きがあることが示されている。従って、海洋性細菌の機能を活用することができれば、修繕作業の困難な深海環境にて重要な役割を担う可能性がある。
本研究では、電子顕微鏡観察やフーリエ変換赤外分光法等の手法を用いて海洋性細菌の形成するバイオフィルムを分析することで、それらがもたらす塩化物イオン浸透抑制効果のメカニズム解明を試みる。
海水に含まれる塩化物イオンは鉄筋コンクリート内の鉄筋を腐食し、耐久性を著しく低下させる劣化因子として知られている。海洋性細菌はセメント系材料表面に付着しバイオフィルムを形成することで、材料表面と海水の海面におけるイオン交換を阻害し塩化物イオン等の劣化因子の浸透を抑制する働きがあることが示されている。従って、海洋性細菌の機能を活用することができれば、修繕作業の困難な深海環境にて重要な役割を担う可能性がある。
本研究では、電子顕微鏡観察やフーリエ変換赤外分光法等の手法を用いて海洋性細菌の形成するバイオフィルムを分析することで、それらがもたらす塩化物イオン浸透抑制効果のメカニズム解明を試みる。
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