資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(鉱物処理/リサイクル) [9/11(水) PM 第3会場]

2024年9月11日(水) 13:40 〜 14:56 第3会場 (一般教育2号館 1F 103) (一般教育2号館 1F 103)

司会:高谷 雄太郎(東京大学)

14:28 〜 14:32

[2309-27-13] メラミンを沈殿剤として用いた塩酸溶液からの白金族金属の高選択回収

○作田 善哉1[修士課程]、松本 和也1、寺境 光俊1 (1. 秋田大学)

司会:高谷 雄太郎(東京大学)

キーワード:白金族金属、沈殿回収、塩酸溶液、メラミン

白金族金属は固有の物理的性質や化学的性質を持ち、産業上重要な金属である。特に白金、パラジウム、ロジウムは自動車用排ガス浄化触媒として用いられている。使用済みの触媒等から金属をリサイクルする際には、特定の金属を選択的に分離回収することが求められているが、白金やロジウムはパラジウムなどの他の金属に優先して選択的に回収することが困難である。本研究では、複素環を有する第一級アミン化合物であるメラミンを用いた白金族金属の選択沈殿回収法について検討を行った。パラジウム、白金、ロジウムを含む塩酸溶液に、メラミンを添加して室温で振とうしたところ、ロジウムの選択的な沈殿回収が達成された。また、沈殿回収時の温度や時間を変化させることで、回収される金属の選択性が変化することが分かった。回収条件を最適化することで、ロジウムおよび白金を段階的に選択回収できることが判明し、メラミンが白金族金属沈殿剤として有用であることが明らかとなった。