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[2309-27-17] XASによるチタンスラグ中のチタン酸化物の価数評価
司会:高谷 雄太郎(東京大学)
キーワード:酸化チタン、硫酸法、酸化数、放射光
酸化チタンの製造法の1つである硫酸法は、イルメナイト鉱やチタンスラグを主原料とする湿式プロセスである。硫酸法に用いられるチタンスラグは、TiO2品位が70-85 %、FeO品位が10 %程度となっている。チタンスラグ中でチタン酸化物は 3価(Ti3+)および4価(Ti4+)の状態で存在している。3価のチタン酸化物は、硫酸蒸解工程において硫酸の分解とSO2ガスの生成を促進するなど、操業に悪影響をおよぼすことがわかっている。したがって、予め原料中のTi3+量を評価しておくことが求められている。
チタンスラグ中のTi3+量の評価方法としては、滴定法が一般的だが、チタンスラグの製造工程で混入する金属鉄などが妨害成分となり結果が変動する。そのため、XRDによる構成相の定量分析や、X線吸収分光法(XAS)が有効であると考えられる。そこで本研究では、種々のチタン酸化物、イルメナイト鉱、チタンスラグに対しXRD分析を行い、相の同定と定量を試みた。また、大型放射光施設Spring-8のビームラインBL14B2を利用し、XAS測定を行った。本発表では、XAS測定結果から得られたXAFSデータに基づき、チタンスラグ中のチタン酸化物の価数の定量可能性について報告する。
チタンスラグ中のTi3+量の評価方法としては、滴定法が一般的だが、チタンスラグの製造工程で混入する金属鉄などが妨害成分となり結果が変動する。そのため、XRDによる構成相の定量分析や、X線吸収分光法(XAS)が有効であると考えられる。そこで本研究では、種々のチタン酸化物、イルメナイト鉱、チタンスラグに対しXRD分析を行い、相の同定と定量を試みた。また、大型放射光施設Spring-8のビームラインBL14B2を利用し、XAS測定を行った。本発表では、XAS測定結果から得られたXAFSデータに基づき、チタンスラグ中のチタン酸化物の価数の定量可能性について報告する。
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