資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】世界と伍する資源人材の育成と国際プロジェクト [9/11(水) AM 第4会場]

2024年9月11日(水) 09:00 〜 12:00 第4会場 (一般教育2号館 2F 203) (一般教育2号館 2F 203)

司会:安逹 毅(秋田大学)、柴山 敦(秋田大学)

●激変する世界の資源産業に対応するため、大学と機関では現在多くの資源系人材育成や国際的なプロジェクトが実施されている。本企画セッションではこれらの取り組みについて網羅的に発表を行い、今日本国内でどのようなプロジェクトが進行しているかを把握し、これによって今後の大学間や機関間との協働した取り組みやノウハウの蓄積あるいは効率的な人材育成や国際的プロジェクトにつながる可能性を広げることを目指す。

<発表:15分中、講演12分、質疑応答3分/1件>

09:20 〜 09:35

[2401-11-02] 国際情勢変化を踏まえたJOGMECの機能強化とそれを支える人材育成

○佐藤 努1、大岡 隆1、鈴木 徹1 (1. エネルギー・金属鉱物資源機構)

司会:安逹 毅(秋田大学)

キーワード:重要鉱物、経済安全保障、人材育成、国際枠組み、JOGMEC

米中の対立やロシアのウクライナ侵攻をきっかけに鉱物資源を巡る国際情勢が大きく変化している。具体的には、欧米諸国においては経済安全保障の観点から、鉱物資源の特定国依存からの脱却の動きが加速するとともに、自国の産業支援政策が強化されている。その一方で、ミネラル・セキュリティー・パートナーシップを通じ、同志国連携で新たな鉱物資源サプライチェーンの構築を目指す協調も進展。また、資源国においては高付加価値化政策に伴って、JOGMECへの技術支援ニーズも従来の地質調査や探査協力から選鉱・製錬、環境関連、さらにはインフラ・人材育成も含めたODAニーズへと広がっている。これらを背景に、JOGMECにはこれまでの業務を超えた機能・体制と資源外交が求められている。一例を挙げると、アフリカ等フロンティア地域におけるプロジェクトの発掘・組成を自ら行うコーディネート機能や、下流まで含めたサプライチェーン分析と世界各国の最新の政策状況を把握するインテリジェンス機能、さらにはISOやIECなど国際枠組みへの参加によるルールメイキングへの関与などである。こうした活動の基盤となる技術人材及び国際人材の確保・育成がますます必要となっている。