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[2401-11-07] 留学生や客員研究員をコアとした鉱物・エネルギー・水資源の国際共同研究の取り組みと成果
司会:柴山 敦(秋田大学)
キーワード:国際共同研究、鉱物資源、地熱資源、水資源、人材育成
著者らの地球資源学講座地殻環境工学研究室では,毎年博士後期課程への留学生や外国人客員研究員を受け入れ,出身国の鉱物・エネルギー・水資源の分布形態,物理・化学的性質,量,成因,形成プロセスをテーマとする研究に取り組み,出身の大学や研究機関との共同研究として現地調査を行うことも多い.これまで鉱物資源としてはインドネシアのラテライト型ニッケル鉱床や斑岩銅鉱床,エジプトのカオリナイト鉱床,中国の鉱脈型錫鉱床などを対象とし,地球統計学を用いて品位の3次元分布や高品位部の形成要因などを明らかにした.エネルギー資源としてはインドネシアの石炭,および同国とタンザニアの地熱を対象とした.地熱研究ではSATREPSプロジェクト(実施期間2014 年5 月~2020年3月)とその後2年間のaXisプロジェクトにより,リモートセンシング・地球化学・鉱物学・数理地質学の手法を統合して生産井設置に最適な蒸気スポットを検出できる技術などを開発し,その検証として2地点で深度長500 mのボーリング調査も実施できた.水資源としてはベトナム,エジプト,モザンビークにおいて衛星リモートセンシング画像解析,地質調査,物理探査などにより沿岸域の水質,土壌塩害化リスク,地下水資源ポテンシャルの評価を行った.このような取り組みは学位取得や学会発表,国際誌への論文掲載だけでなく,教員を含めた研究室全体の資源分野での人材育成や国際的視野の拡大に少なからず貢献している.これまでに得られた研究成果や効果,今後の課題等について紹介する.
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