【企画講演】世界と伍する資源人材の育成と国際プロジェクト ［9/11(水) AM 第4会場］

[2401-11-10] タジキスタンにおけるSATREPS事業：地中熱ヒートポンプ技術の普及に向けて

○稲垣 文昭¹ (1. 秋田大学)

司会：柴山 敦（秋田大学）

キーワード：地中熱ヒートポンプ、SATREPS、脱炭素、電力アクセス

秋田大学では、2021年よりタジキスタンにてSATREPS事業「地中熱を利用した脱炭素型熱供給システムの構築」に取り組んでいる。タジキスタンは、石油・天然ガスに恵まれず電力不足に陥っている。本事業は、発電分野の強化ではなくタジキスタンで消費量の多い熱供給分野での消費量を地中熱ヒートポンプ(GSHP)を普及することで減らし、その余剰分の電力を他分野への供給に回すことが目的である。また、タジキスタンでは熱供給を石炭に依存しており地球温暖化対策としても、GSHPは有効であり、さらにその設置のための地下水水質分析を行うことで安全な飲料水の供給にも貢献できる。本報告では、タジキスタンにおける調査・研究の現状と課題、さらに今後の計画について、世界銀行との将来的な連携も含めて報告する。