資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】世界と伍する資源人材の育成と国際プロジェクト [9/11(水) AM 第4会場]

2024年9月11日(水) 09:00 〜 12:00 第4会場 (一般教育2号館 2F 203)

司会:安逹 毅(秋田大学)、柴山 敦(秋田大学)

●激変する世界の資源産業に対応するため、大学と機関では現在多くの資源系人材育成や国際的なプロジェクトが実施されている。本企画セッションではこれらの取り組みについて網羅的に発表を行い、今日本国内でどのようなプロジェクトが進行しているかを把握し、これによって今後の大学間や機関間との協働した取り組みやノウハウの蓄積あるいは効率的な人材育成や国際的プロジェクトにつながる可能性を広げることを目指す。

<発表:15分中、講演12分、質疑応答3分/1件>

11:45 〜 12:00

[2401-11-11] ウズベキスタンの地域特性に配慮したカーボンニュートラル社会実現のための効率的・革新的グリーン/ブルー水素製造技術開発プロジェクト

○菅井 裕一1、カディロバ ズフラ3、松本 広重1、笹木 圭子2、松島 敏則1、三木 一1、江崎 丈裕1、鳥飼 浩平1、ハミドフ ハイルロ5、ウルグベク ショイスラモフ4、ジョビル アカドフ6 (1. 九州大学、2. 早稲田大学、3. ウズベキスタン・日本青年技術革新センター、4. ウズベキスタン国立大学、5. ナボイ州立鉱山大学、6. 国立再生可能エネルギー研究センター)

司会:柴山 敦(秋田大学)

キーワード:地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム、ウズベキスタン、水素、油田、太陽光

油田や金属鉱山、広大な砂漠地帯および豊富な日照量など、ウズベキスタンの地域特性を存分に活かした複数の水素製造技術を確立することを目的とした地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)を紹介する。同国の老朽油田に残存する石油を地下で水素化し、同時に生成するCO2をそのまま地下に固定するブルー水素の製造技術や、高光電変換効率のペロブスカイト太陽電池と高エネルギー変換効率の水蒸気電解を組み合わせたグリーン水素の製造技術、ならびに金属スラグを用いた新規グリーン水素生成光触媒複合体の開発技術を確立し、これらの技術に精通した人材を育成して、同国の水素社会化の基盤を確立する。本SATREPSにおいては、同国内の老朽油田をテストフィールドとした石油の地下原位置水素化技術の実証試験、水蒸気電解のベンチスケール機とペロブスカイト太陽電池を組み合わせた水素製造試験、ペロブスカイト太陽電池の実機を用いた現地フィールド試験による光電変換効率および耐久性評価試験、ならびに金属スラグを用いた新規高効率水素生成光触媒複合体の開発の4研究を同国の研究者らと協働して進め、同国の水素製造関連技術の社会実装を担う人材の育成と、その社会実装を図る。

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