資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(湿式素材プロセッシング) [9/11(水) PM 第4会場]

2024年9月11日(水) 13:40 〜 14:32 第4会場 (一般教育2号館 2F 203) (一般教育2号館 2F 203)

司会:吉村 彰大(千葉大学)

14:00 〜 14:04

[2412-24-06] アルカリ浴を用いた亜鉛の湿式リサイクルプロセスのための浄液法に関する研究

○藤本 千乃1[修士課程]、岸本 章宏1、宇田 哲也1 (1. 京都大学)

司会:吉村 彰大(千葉大学)

キーワード:浄液、アルカリ浴、亜鉛のリサイクル

鉄スクラップのリサイクルでは亜鉛を含む製鋼ダストが多量に発生しており、これを乾式処理することで得られる粗酸化亜鉛は亜鉛原料として利用される。我々のグループでは、製鋼ダストの乾式処理で得られる粗酸化亜鉛を原料としたアルカリ浴を用いた亜鉛のリサイクルプロセスを研究している。本プロセスでは粗酸化亜鉛をアルカリ浴に浸出し、浄液を行った後に電解採取によって金属亜鉛を製造する。一般的な硫酸酸性浴ではなくアルカリ浴を用いることで、電解採取工程における消費電力の削減が期待できる。ただし、粗酸化亜鉛の浸出時には製鋼ダストに由来する鉄、鉛、銅、カドミウム、スズ、アルミニウム、マンガン等の不純物元素が亜鉛とともに溶出してくる可能性があり、pHが高い溶液からの不純物の除去方法が求められる。そこで本研究では、アルカリ浴からの不純物の除去方法を検討するため、酸化亜鉛を含む水酸化ナトリウム水溶液に各元素を溶解させた模擬溶液を作製し、亜鉛粉末によるセメンテーションを利用した浄液試験を行った。