13:56 〜 14:00
[2607-23-05] 酸化精製による銀からの銅の除去に関する研究
司会:岸本 章宏 (京都大学)
キーワード:乾式製錬、銀精錬、スラグ、四ホウ酸ナトリウム
二次原料からのAg回収において, 不純物元素としてCuが含まれる。CuはAgと類似した貴な金属の挙動を示すため, Agからの酸化除去が容易ではない元素である。そこで本研究では, 溶融AgからのCuの酸化除去の基礎として, るつぼ試験により, 保持時間やフラックスの種類を変化させて, スラグとメタル間のAgとCuの分配挙動を明らかにし, 溶融Ag中のCuの酸化除去を促進し, Ag中のCu濃度を低減するとともに, Agのスラグロスも低減することが可能か調べた。その結果, フラックスとしてNa2B4O7を用い, 融体に直接空気を吹き込むことで, 10 mass%Cu-Ag溶融合金のCu濃度を1 hで1.4 mass%まで低減することができた。また, 空気を純酸素にして融体に吹き込むことにより, 2 mass%Cu-AgのCu濃度を0.31 mass%まで低減できた。
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