資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表

15:15-17:15 ポスター発表(地球・資源分野) [9/11(水) PM ポスター発表会場]

2024年9月11日(水) 15:15 〜 17:15 ポスター会場a (大学会館 1F クレール)

15:15 〜 17:15

[P011A] 食品廃棄物中の中温メタン発酵における前処理が及ぼす構成成分への影響

○岡村 啓吾1、楠田 啓1、日下 英史1 (1. 京都大学)

キーワード:中温メタン発酵、熱アルカリ前処理、食品廃棄物、たんぱく質、脂質

メタン発酵とは嫌気性細菌によって⾷品廃棄物や下⽔汚泥を分解し、エネルギー資源としてメタンを主成分とするバイオガスを発⽣させるプロセスである。しかしながら、発酵に ⻑時間を要することや原料の分解率の低さから、さらなる普及には⾼効率化が求められ、 様々な前処理法が検討されている。これまで当研究室では処理条件が⽐較的穏やかでコス トも低いと⾒込まれる熱アルカリ処理を種々の基質に適⽤し、熱アルカリ前処理によるメ タン発酵の促進効果を確認してきた。しかし、食品廃棄物の一部では、熱アルカリ前処理の有用性を確認できず、構成成分により熱アルカリ前処理が発酵プロセスに及ぼす影響が異なることが推察された。そこで本研究では、食品廃棄物構成成分のなかでもタンパク質や脂質に注目し、それぞれ単体が受ける前処理の影響を確認した。その結果、成分ごとの分解特性や、熱アルカリ処理以外の前処理が各成分の発酵プロセスに及ぼす影響が明らかになった。