資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】最近の石炭等エネルギーの開発・利用の動向 [9/12(木) AM 第1会場]

2024年9月12日(木) 09:30 〜 12:00 第1会場 (一般教育2号館 1F 101) (一般教育2号館 1F 101)

司会:菅井 裕一(九州大学)、岡部 修平(JCOAL)

●カーボンニュートラルへ向けた活動が加速する中、石炭等の炭化水素エネルギー資源の開発や利用が岐路に立たされている。一方で、今後も増加が見込まれている世界的なエネルギー需要の増加に対応するためには石炭等の開発・利用が不可欠である。本企画講演では、炭化水素エネルギー資源の開発・利用に関する最新の動向についてご講演いただき、カーボンニュートラルを目指した炭化水素エネルギー資源の開発・利用のあり方について議論する。

<発表:20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

11:00 〜 11:20

[3101-07-05] ゼロエミッションを見据えた石炭などの化石燃料および再生可能エネルギーの消費量と在庫量の統計解析

○佐々木 久郎1 (1. 公益財団法人 未来工学研究所)

司会:岡部 修平(JCOAL)

キーワード:石炭、再生可能エネルギー、消費量と在庫量、統計解析

日本において、2030年の温暖化ガス放出量の46%削減および2050年カーボンニュートラルを見据えるとき、石炭や再生可能エネルギーなどの統計データの分析が基盤となるため、それらの時系列データの分析は重要である。一方、エネルギー白書などでは分析結果が図表を用いて公表されるため、出典となる時系列データに立ち返って、直接分析を実施することはまれである。さらに、その時系列データが一般的に容易な形式で公表されていない状況と判断される。
 日本における石炭などの化石燃料や原料および再生可能エネルギーの過去12年分の消費量と在庫量における消費量や在庫量の変動要因として、過去のデータから概ね明らかな季節的なものや気候変動や資源制約による長期的な変化傾向を伴うものがあり、さらに短期的な国際的経済情勢によるものなどがある。また、今後の再生可能エネルギーの増加が予想される中で、化石燃料の代替性の確認と今後の気候変動対策によるCO2削減を考慮した推移を予想するため、本報告では時系列データを整備し、化石燃料および再生可能エネルギー間の相互関係などを調べた結果について説明を試みる。