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[3108-13-03] CO2ハイドレートの存在形態と弾性波伝播特性の関係
司会:小林 和弥(京都大学)
キーワード:二酸化炭素、ハイドレート、弾性波、CCS
近年、地球温暖化が問題視される中で、二酸化炭素を地下貯留するCCS技術が世界的に注目されている。なかでも、日本のように地殻変動の起こりやすい地域では、安定状態であるハイドレートで海底下に貯留する手法が提案されている。ハイドレートの分布域を精確に推定するためには,弾性波探査によるモニタリングが必要となり,そのためにはハイドレートの存在形態と弾性波伝播特性が明らかとなっていなければならない。しかし,Cementing型、Pore Filling型、Load Bearing型といった様々な存在形態に対する弾性波伝播特性はまだ十分明らかとなっているとはいえない。そこで本研究では,数値実験に基づき様々なハイドレートの存在形態が弾性波伝播特性に及ぼす影響を調べた。その際,孔隙率・ハイドレートの体積分率・存在形態などを変化させ,それらが弾性波伝播特性に及ぼす影響と,弾性波探査によるモニタリングの可能性について議論した。