資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 開発機械/資源開発技術 [9/12(木) AM 第2会場]

2024年9月12日(木) 09:00 〜 11:55 第2会場 (一般教育2号館 1F 102) (一般教育2号館 1F 102)

司会:吉光 奈奈(京都大学)、久保 大樹(京都大学)

●開発機械:資源生産や地下空間利用のために用いられる技術について、岩盤掘削・破砕やその制御など、計測や機械工学的側面を中心とした議論を行う。

●資源開発技術:エネルギーや金属鉱物などの資源の開発に必要な上流から下流までの開発・生産の技術に関する科学的・技術的な現状および課題について議論を行う

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

09:40 〜 10:00

[3201-08-03] ハイパースペクトルデータと全探索手法を用いた風化度評価のための指標開発の検討

○阿部 純1[修士課程]、鳥屋 剛毅1、大和田 済熙1、Sinaice Brian1、西川 治1、川村 洋平2、安達 毅1 (1. 秋田大学、2. 北海道大学)

司会:吉光 奈奈(京都大学)

キーワード:ハイパースペクトル画像、岩盤、風化度、全探索

地質調査における岩盤特性の評価は安全な施工や開発において重要である。中でも、物理的・化学的作用による変質である風化の状態は、岩盤強度に関わり岩盤特性評価の項目の一つとされている。従来、岩盤特性評価は、評価者の知識や経験を基に目視によって行われてきた。そこで従来の評価方法に対し、知識や経験に依存しない客観的な判定や調査時の安全性向上を狙いとして、RGB画像やハイパースペクトル画像を用いて風化度を定量的に評価する試みがなされてきた。ハイパースペクトル画像はRGB画像よりも詳細な色情報を持つが、カメラが高価かつ撮影に時間を要することで実用上の課題が残る。一方、正規化植生指標に代表される、任意の少数の波長を用いた正規化や、波長比の計算により、物質状態を表現できることが報告されている。風化度評価に有効な少数の波長帯を用いた指標を開発することで、より定量的で安全性の高い風化度評価の実現が期待される。そこで本研究では、指標を少数の波長の和や差を用いた波長比と仮定し、ハイパースペクトル画像から複数の波長を用いて総当たり的に探索することで、風化度の評価に有効な指標を検討する。