資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 開発機械/資源開発技術 [9/12(木) AM 第2会場]

2024年9月12日(木) 09:00 〜 11:55 第2会場 (一般教育2号館 1F 102) (一般教育2号館 1F 102)

司会:吉光 奈奈(京都大学)、久保 大樹(京都大学)

●開発機械:資源生産や地下空間利用のために用いられる技術について、岩盤掘削・破砕やその制御など、計測や機械工学的側面を中心とした議論を行う。

●資源開発技術:エネルギーや金属鉱物などの資源の開発に必要な上流から下流までの開発・生産の技術に関する科学的・技術的な現状および課題について議論を行う

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

10:55 〜 11:15

[3201-08-06] 3次元格子ボルツマン法に基づく配管内スケール析出予測

○中大路 祐基1[修士課程]、武川 順一1 (1. 京都大学)

司会:久保 大樹(京都大学)

キーワード:スケール析出、格子ボルツマン法

地下の流体資源を取り出して発電を行う地熱発電において,エネルギー生産プロセスの大きな妨げの1つとなっているのが配管内スケール析出に伴う流体資源の生産障害である.スケール析出は地熱発電プラントにおいて顕著であり,生産・還元井,熱水輸送管,タービン等,あらゆるシステムの流体流路の目詰まりを惹起し,発電効率を大幅に低下させる.また,配管を交換する場合には操業を停止して交換作業を行う必要があることから,効率的な配管交換計画を策定する必要がある。よって,これら配管内でのスケール析出の予測・対策は発電効率に直結する極めて重要な課題であるといえる.

 配管内でのスケール析出は流体の化学的影響だけでなく物理的影響も考慮しなければならないことが知られている.そこで本研究では流体の巨視的な運動に着目し,多緩和時間格子ボルツマン法 を用いて流れ場を計算することで,単一緩和時間格子ボルツマン法では不可能であった高レイノルズ数条件における流体の挙動を計算し,それに基づきスケール析出のシミュレーションを行う.そして,流速の違いが局所的なスケール析出に及ぼす影響について比較,考察を行うことを目的とする.