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[3301-04-04] 炭素繊維複合ケーブルの定着具開発
司会:鈴木 耕一(株式会社コラボテック)
キーワード:炭素繊維、炭素繊維強化プラスチック、プレストレスコンクリート
近年、PC構造物の緊張材として繊維強化プラスチックを使用した製品の開発と実用化が進められている。中でも炭素繊維を材料として用いて作られたCFCCは、高強度、軽量、高耐食性かつPC鋼材と比較して優れたリラクゼーション特性といった利点がある。しかし、繊維強化プラスチックを緊張材として使用する場合、PC鋼材よりもせん断に弱いため、通常のPC鋼材のようにクサビ式定着具を使用すると圧壊してしまう。このことが繊維強化プラスチックがPC鋼材に代わって市場で受け入れられなかった最大の要因となっていた。この問題を解決するためにCFCCの外周に緩衝材を取付けることで、クサビで把持しても圧壊しない方法を開発した。この方法によって作業現場定着が可能となり現在、CFCCはプレストレスコンクリートの緊張材として採用が進んでいる。本報告では、緩衝材を用いたCFCC用クサビ式定着具の開発と実績について報告する。
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