15:15 〜 15:40
[3305-10-06] ロープウェイにおける搬器の状態監視に関する研究
司会:守谷 敏之(東京製綱株式会社)
キーワード:ワイヤロープ、索道、風、動揺、状態監視
ワイヤロープによって支持・牽引される索道(ロープウェイ等)においては、その構造上ワイヤロープの揺れが事故やインシデント(以下、事故等と呼ぶ)に直結する。例えば、ワイヤロープにつり下がっている搬器(客車)に揺れが伝わり、他の搬器や構造物と接触する事故や、ワイヤロープ自体が案内装置を外れる脱索といったインシデントが年に数件程度ではあるが毎年発生しており、件数が下げ止まっているのが現状である。
索道事業者は各施設に設置された風速計または風向風速計において風を監視しており、安全に運行可能な風速を定めている。しかし、風速の測定位置が必ずしも事故等が起こるポイントではないこと、風は一定ではなく突風等があることから、風を主要因とした事故等が発生してしまっている。
そこで、筆者らは索道に予防保全の考えを取り入れることで、さらなる安全性向上が可能であると考え、ワイヤロープに吊り下がる搬器に着目し、その動揺と搬器に作用する風を常時モニタリングする装置の構築を行った。
本研究では、搬器における風と施設の風向風速計における風の関係性、また、搬器の揺れと搬器における風との関係性を調査したので報告する。
索道事業者は各施設に設置された風速計または風向風速計において風を監視しており、安全に運行可能な風速を定めている。しかし、風速の測定位置が必ずしも事故等が起こるポイントではないこと、風は一定ではなく突風等があることから、風を主要因とした事故等が発生してしまっている。
そこで、筆者らは索道に予防保全の考えを取り入れることで、さらなる安全性向上が可能であると考え、ワイヤロープに吊り下がる搬器に着目し、その動揺と搬器に作用する風を常時モニタリングする装置の構築を行った。
本研究では、搬器における風と施設の風向風速計における風の関係性、また、搬器の揺れと搬器における風との関係性を調査したので報告する。
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