資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 リサイクル [9/12(木) AM 第4会場]

2024年9月12日(木) 09:00 〜 12:00 第4会場 (一般教育2号館 2F 203)

司会:林 直人(産業総合技術研究所)、小山 恵史(九州大学)

●リサイクル:資源・素材のリサイクルに関して、選別方法,素材プロセッシング,社会システムの個別課題への対応および分野横断的な議論を行う。

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

09:40 〜 10:00

[3401-08-03] LIB用正極におけるバインダー結着力低減による水中超音波剥離の促進

○山田 由香1、近藤 康仁1、井上 尊夫1、近藤 広規1 (1. 株式会社 豊田中央研究所)

司会:林 直人(産業総合技術研究所)

キーワード:リチウムイオン電池、電極、剥離、超音波処理、リサイクル

自動車の電動化や蓄電池技術の活用などリチウムイオン電池の使用量が増加している。我々は資源の有効活用に向けて、電池リサイクルの前処理技術として、水中超音波処理により電極合材を高純度に剥離する技術を構築している。今回は、超音波剥離技術を市販リチウムイオン電池へ適用すべく、市販18650型電池4種の正極について、水中超音波処理および熱処理後の水中超音波処理を実施した。超音波処理前の200℃~400℃での熱処理による合材の剥離促進効果を確認した。使用したNi、Co、Mn(NCM)およびNi、Co、Al(NCA)三元系の正極では、熱処理により重量およびバインダー成分のフッ素量が減少し、バインダーが分解していることが示唆された。NCM系正極では、フッ素量の減少により合材の切削強度が低下し、水中超音波処理による合材剥離率は95%以上に上昇した。以上のことから、熱処理によりバインダーを分解し、結着力を低減し、合材層内の結合を弱めた上で超音波処理すると剥離を促進する効果があることがわかった。

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