資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 リサイクル [9/12(木) AM 第4会場]

2024年9月12日(木) 09:00 〜 12:00 第4会場 (一般教育2号館 2F 203)

司会:林 直人(産業総合技術研究所)、小山 恵史(九州大学)

●リサイクル:資源・素材のリサイクルに関して、選別方法,素材プロセッシング,社会システムの個別課題への対応および分野横断的な議論を行う。

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

10:00 〜 10:20

[3401-08-04] PTVによる衝撃破砕DEMシミュレーション結果の検証

○辰本 拓也1,3[博士課程]、高谷 雄太郎2,3、小板 丈敏3、所 千晴3,2 (1. 松田産業株式会社、2. 東京大学、3. 早稲田大学)

司会:林 直人(産業総合技術研究所)

キーワード:WEEE、PTV、チェーン式破砕機

先行研究より電子スクラップの衝撃破砕に関して,DEMシミュレーションで計算される衝撃エネルギーより単体分離の考察が可能であることが分かっている。一方,衝撃エネルギーの絶対値の検証はできておらず,衝撃エネルギーと関連性が高い粒子速度を用いて間接的に検証を行うことを試みた。粉砕実験はチェーン式破砕機を用いて,動体解析ベースの三次元PTVで解析することにより,不規則,且つ,三次元的な動きをする非球形粒子の粒子速度を測定した。破壊されないSUS製部材,比較的単純な構造を有する電子スクラップである接続部品の2種類を対象粒子として,DEMシミュレーションで計算した粒子速度と三次元PTVで測定した粒子速度を比較検証した。結果として,破壊されないSUS製部材については両者の粒子速度は相対誤差10%程度に収まり,粒子速度と関連性が高い衝撃エネルギーについても間接的に検証がなされた。一方,接続部品ではDEMシミュレーションの粒子速度の方が50%以上高い値を示し,明確な差異が認められた。この差異は破壊エネルギーに起因すると考えられ,PTVの粒子速度に対してDEMシミュレーションを校正することにより,破壊のエネルギー効率は60%程度であることが推算された。

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