13:40 〜 14:00
[3608-14-03] FetO-CaO-SiO2-Al2O3系スラグ中のPbOの還元挙動
司会:永井 崇(千葉工業大学)
キーワード:酸化鉛、銅スラグ、還元速度
電子機器類の廃基板であるE-Scrapのリサイクルにおける高温処理では溶融金属相と溶融酸化物相が生成するが、CuやPbなどの有価金属は還元されて金属相へ濃縮することが望ましい。その際にスラグの主成分であるFe酸化物も還元されてFeとして金属相中に溶解する可能性があるため、Fe酸化物の還元を抑制しながらPbOの還元を促進するスラグ組成や酸素ポテンシャル等の操業条件を知る必要がある。先の研究ではFetO-PbO-CaO-SiO2-Al2O3系スラグ中のPbOおよびFetOの活量係数を求めたが、本研究では、50 mass% FetO–SiO2–CaO–Al2O3系スラグ((mass%CaO)/(mass%SiO2)比=0.45)にPbOを8.4 mass%となるように混合したものをAl2O3坩堝中1400 ℃で融解し、CO–CO2混合ガス(CO/CO2流量比=1)を500-1000 ccmで吹き付ける実験を行い、PbOおよびFe酸化物の還元挙動を調べた。その結果、PbOの還元速度より"Fe" "O" _"1.5" のそれが高いことがわかった。また、500-1000 ccmの混合ガス流量範囲では、還元速度はガス流量に依存した。
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