10:05 〜 10:25
[3701-07-04] 茅小屋金山の炭焼窯遺構について2
司会:中西 哲也(九州大学)
キーワード:金山、茅小屋金山、炭焼窯
湯之奥金山は山梨県身延町にある、戦国~江戸時代初期にかけて操業していた金山である。毛無山(標高1964m)の中腹に位置し、中山・内山・茅小屋と3つの金山から構成されている。中山金山では1989(平成元)年から3か年、総合学術調査を実施し、生活・作業域のテラス群、採鉱域の露頭掘跡や試掘坑、鉱山臼、石造物、陶磁器などさまざまな遺構や遺物が確認された。内山・茅小屋金山では測量を中心とした調査が継続的に行われ、テラス群や石造物、石組などが確認されている。そのなかには「炭焼窯」もある。
先般、茅小屋金山テラス群の北斜面に残存する複数の炭焼窯の状況を調査した結果、一部、炭の掻き出しに用いられたと思われる金属製の棒や大きな木炭が残っていた。このことから、これらの炭焼窯は近代〜現代に使用されたものと考えられ、金山操業時と結び付けることはできなかった。
今回は、先の総合学術調査時にも確認されている、茅小屋金山のテラス群内の炭焼窯の定量的なデータの取得を試みたので、調査第二弾として報告する。
先般、茅小屋金山テラス群の北斜面に残存する複数の炭焼窯の状況を調査した結果、一部、炭の掻き出しに用いられたと思われる金属製の棒や大きな木炭が残っていた。このことから、これらの炭焼窯は近代〜現代に使用されたものと考えられ、金山操業時と結び付けることはできなかった。
今回は、先の総合学術調査時にも確認されている、茅小屋金山のテラス群内の炭焼窯の定量的なデータの取得を試みたので、調査第二弾として報告する。
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