11:00 〜 11:20
[3701-07-06] 富山県魚津市の松倉金山の坑道と周辺調査について
司会:久間 英樹(九州大学)
キーワード:松倉金山、鉱山遺跡、坑道、スラグ
松倉金山は、富山県東部新川地域にある金山の一つで、日本海拡大時の火山活動によって形成されたとされる金鉱脈による。松倉金山は、室町時代の応永年間(1394年-)に発見され、江戸時代の始まりを含む慶長年中(1596年-)に最も金を算出したとされ、宝永年間(1704年-)まで断続的に運上金・運上銀の記録がある。
明治から昭和初期にかけ再び採掘されたが、鉱石やその地質について記録は見つけることができなかった。江戸時代の絵図によると複数の坑道が南北、東西に約2kmの範囲で見られることがわかる。また、1978年に松倉金山の坊主山の坑道についてスケッチによる記録が行われた程度で研究は進んでいなかった。
今回は、坊主山の坑道を3Dスキャンを用いて調査することで、採鉱部と考えられる斜坑の走行傾斜と水平坑を記録できた。また、水平坑には、ノミ角と考えられる凹みがあった。合わせて、坊主山周辺に見られる露頭堀に伴うズリからはエレクトラムを確認したほか、古絵図に描かれる間歩の近くで針銀鉱を確認した。さらに、竪穴堀やスラグを観察した。これらの観察結果を元に、松倉金山とその成り立ちについて考察する。
明治から昭和初期にかけ再び採掘されたが、鉱石やその地質について記録は見つけることができなかった。江戸時代の絵図によると複数の坑道が南北、東西に約2kmの範囲で見られることがわかる。また、1978年に松倉金山の坊主山の坑道についてスケッチによる記録が行われた程度で研究は進んでいなかった。
今回は、坊主山の坑道を3Dスキャンを用いて調査することで、採鉱部と考えられる斜坑の走行傾斜と水平坑を記録できた。また、水平坑には、ノミ角と考えられる凹みがあった。合わせて、坊主山周辺に見られる露頭堀に伴うズリからはエレクトラムを確認したほか、古絵図に描かれる間歩の近くで針銀鉱を確認した。さらに、竪穴堀やスラグを観察した。これらの観察結果を元に、松倉金山とその成り立ちについて考察する。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください