13:25 〜 13:45
[1K0201-08-02] チオ硫酸アンモニウムによる難処理鉱石からの金浸出
~浸出率向上と環境負荷低減を目指したマイクロエンカプセレーション技術の適用~
司会:松岡 光昭(関西大学)、綱澤 有輝(産業技術総合研究所)
キーワード:金、難処理鉱石、硫砒鉄鉱、マイクロエンカプセレーション、チオ硫酸アンモニウム浸出
様々な用途に使用される重要な貴金属である金は、脱炭素社会の実現に重要な役割を果たすことからその需要は一貫して増加すると予測されている。
現在、鉱石からの金浸出にシアンを用いた浸出法が広く利用されているが、毒性が強いため使用を制限する動きがある。そのためチオ硫酸アンモニウムのような環境に優しい溶剤が検討されている。チオ硫酸アンモニウムはシアンと比べて毒性や腐食性が低く、金に対する選択性が高いという特徴を有している。
しかし、チオ硫酸アンモニウムによる金の浸出率は硫化鉱物が共存するとチオ硫酸の分解が促進されるため著しく低下する。そこで、マイクロエンカプセレーション技術を適用する。これは硫化鉱物の表面に不働態被膜を形成することにより分解反応を抑制するものである。また、この被膜は硫化鉱物に含まれるヒ素が水、酸素と反応して起こる有毒物の放出も抑えることが可能と考えられる。
本研究の目的は、金を効率的に回収するための環境に優しいプロセスを開発することである。具体的には、マイクロエンカプセレーション技術とチオ硫酸浸出法を組み合わせることでより高効率で環境負荷の少ない金回収プロセスを実現することを目指す。
現在、鉱石からの金浸出にシアンを用いた浸出法が広く利用されているが、毒性が強いため使用を制限する動きがある。そのためチオ硫酸アンモニウムのような環境に優しい溶剤が検討されている。チオ硫酸アンモニウムはシアンと比べて毒性や腐食性が低く、金に対する選択性が高いという特徴を有している。
しかし、チオ硫酸アンモニウムによる金の浸出率は硫化鉱物が共存するとチオ硫酸の分解が促進されるため著しく低下する。そこで、マイクロエンカプセレーション技術を適用する。これは硫化鉱物の表面に不働態被膜を形成することにより分解反応を抑制するものである。また、この被膜は硫化鉱物に含まれるヒ素が水、酸素と反応して起こる有毒物の放出も抑えることが可能と考えられる。
本研究の目的は、金を効率的に回収するための環境に優しいプロセスを開発することである。具体的には、マイクロエンカプセレーション技術とチオ硫酸浸出法を組み合わせることでより高効率で環境負荷の少ない金回収プロセスを実現することを目指す。
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