15:35 〜 15:55
[1K0201-08-08] Cu-Ni-Coマットの浮選分離におけるNi-Co抑制条件の検討
司会:高谷 雄太郎(東京大学)、相川 公政(産業技術総合研究所)
キーワード:マンガン団塊、浮選、抑制剤、銅、ニッケル・コバルト
主に酸化物であるマンガン団塊は、鉄・マンガンを主成分として、銅、ニッケル、コバルトなどの有用金属を含有している。これらの有用金属は、マンガン団塊の溶錬工程でマンガンが除かれて銅、ニッケル、コバルトに富むマットとして回収できるが、既存の銅あるいはニッケル製錬プロセスに直接投入することが困難なことがあるため、銅精鉱およびニッケル・コバルト精鉱に分離する必要がある。本研究では、銅精鉱およびニッケル・コバルト精鉱への選択的な分離法として、浮遊選鉱法(以下、浮選)に着目した。これまでの報告では、各種捕収剤および浮選条件の検討を行い、ザンセート系捕収剤であるPotassium Amylxanthate(PAX)およびPotassium Ethylxanthate(KEX)が、銅の浮上回収に有効であることを確認できたが、一定割合のニッケル、コバルト硫化物も浮上するため、分離性が低いことが課題となった。本報告ではニッケル、コバルトの浮上を抑制するため、抑制剤の検討を行い、選択的な銅の浮上回収の可能性を検討したので、その結果を報告する。
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