一般社団法人資源・素材学会 2025年度 春季大会

講演情報(2025年2月5日付 確定版)

一般講演

【一般講演】鉱物処理  [3/13(木) AM 第4会場]

2025年3月13日(木) 09:45 〜 12:00 第4会場(6号館 3階 636)

司会:三木 一(九州大学)、芳賀 一寿(秋田大学)

●鉱物処理:天然鉱物資源の選鉱・製錬分野(物理選別,浮遊選鉱,バイオリーチング,ケミカルリーチング等)における新手法開発,新たな対象物への適用技術開発等について議論を行う。

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

10:05 〜 10:25

[2K0401-06-02] 微細気泡流による酸素の水への溶解

○村野 太紀1[修士課程]、日下 英史1 (1. 京都大学)

司会:三木 一(九州大学)

キーワード:マイクロ/ナノバブル、気泡流、溶存酸素、溶解速度

富栄養化した貯水池では、下層が無酸素状態になり、有機物の分解が進まないことから、有毒ガスや金属イオンなどが発生する課題があり、これまでも様々な方法で貧酸素水に曝気を行うことで水質浄化が試みられてきた。
特にマイクロ/ナノバブルと呼ばれる酸素微細気泡による曝気により水質改善が達成された報告が多数存在する。このように、マイクロ/ナノバブルを用いて環境水に酸素加を行った事例は多く、その溶解に関する研究が盛んに行われている。
従来の研究において、マイクロ/ナノバブルは単位面積当たりの気液界面面積が大きく、液相への溶解特性が良いことが示されているが、そのほとんどがバブルの収縮に伴う溶解に注目したもので、反応システム全体の溶解挙動に関する研究例が少ない。
そこで、本研究ではマイクロ/ナノバブルを用いて水中への酸素曝気を行い、反応率、反応速度が向上する条件を見出し、理論的に導かれる酸素溶解挙動と実際の実験においての溶解挙動の違いを考察し、さらに平衡論的、速度論的な観点から微細気泡による酸素の溶解挙動の考察を試みた。

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