一般社団法人資源・素材学会 2025年度 春季大会

講演情報(2025年2月5日付 確定版)

一般講演

【一般講演】環境  [3/14(金) AM  第4会場]

2025年3月14日(金) 09:25 〜 12:00 第4会場(6号館 3階 636)

司会:淵田 茂司(東京海洋大学)、晴山 渉(岩手大学)

●環境:資源・素材プロセスの過程で排出される環境負荷物質の不動化技術,浄化材料,化学再生,モデリング,リスク評価および資源・素材プロセス技術を適用した環境保全に関する学術的議論を行う。

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件)>

10:05 〜 10:25

[3K0401-07-03] 硫酸還元菌を活用する酸性坑廃水のパッシブトリートメントにおける異なる有機物条件下での厳冬期の処理性比較

○近藤 正隆1、正木 悠聖1、萩原 奏1、井口 恒輝1、濱井 昂弥1、石川 信明1、瀬元 祐希1、奥村 維男1、佐藤 直樹1 (1. 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)

司会:淵田 茂司(東京海洋大学)

キーワード:酸性坑廃水、パッシブトリートメント、栄養条件、嫌気反応プロセス、硫酸還元菌

JOGMECでは、国内休廃止鉱山の坑廃水処理費用削減等を目的としてパッシブトリートメントの調査研究を行っている。2020年からは硫酸還元菌(以下SRB)を活用した嫌気反応プロセスの実規模相当実証試験を実施してきた。本プロセスでは、もみがらと石灰石を充填した2槽の反応槽に計100 L/minの処理原水を導水し、SRBの硫酸還元能を活用して坑廃水中の亜鉛やカドミウム等を主に硫化物として析出除去している。反応槽の1系列にはSRBの栄養源として低分子有機物であるエタノールを常時添加し、他系列には高分子有機物である米ぬかを表層に充填している。2022年秋からはエタノール添加系列に少量の米ぬかを補助的に充填した複合条件とし、計3つの栄養源条件で比較を行った。いずれの条件においても溶存態亜鉛濃度は0.1 mg/L程度まで安定的に除去された一方、厳冬期の全亜鉛濃度はエタノール添加系列において最大7.4 mg/Lまで上昇する傾向が確認された。米ぬか充填系列及び複合条件下において、その上昇速度は緩やかで全亜鉛濃度は最大1.9 mg/Lに留まり、一律排水基準値を常に下回った。本報告では4年間の嫌気反応プロセスにおける冬季の亜鉛処理性能に着目して報告する。

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