資源・素材2025(札幌)

講演情報(2025年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】岩盤工学 / 資源開発技術  [9/2(火) PM  第1会場]

2025年9月2日(火) 13:00 〜 16:50 第1会場 (C棟2階212)

司会:奈良禎太(京都大学)、才ノ木敦士(熊本大学)、吉光奈奈(京都大学)

●岩盤工学:岩盤の力学特性,地山応力など、地下の岩盤の状態の把握に必要な基礎的な試験技術,解析技術、そしてこうした技術を用いたケーススタディについて議論を行う。

●資源開発技術:エネルギーや金属鉱物などの資源の開発に必要な上流から下流までの開発・生産の技術に関する科学的・技術的な現状および課題について議論を行う

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

13:40 〜 14:00

[1110-19-03] 打撃穿孔試験におけるさく岩機の挙動解析

○傳田 昇平1[修士課程]、羽柴 公博1、岩崎 友亮2、松田 年雄2、福井 勝則1 (1. 東京大学、2. 古河ロックドリル株式会社)

司会:奈良禎太(京都大学)

キーワード:さく岩機、打撃穿孔試験、挙動解析、フラッシング、推力

打撃式油圧さく岩機はトンネル建設現場や鉱山などで発破孔を掘削する機械である。これらの発破工法において発破孔の掘削はサイクルタイムの25%ほどを占めており、さく岩機の穿孔速度の向上は工期の短縮、穿孔効率の改善は経費の削減につながる。さく岩機を用いたこれまでの研究では、一打撃による貫入試験や連続打撃による穿孔試験において、弾性波の伝播特性やビットの貫入特性が主に検討されてきたが、さく岩機の挙動に関する検討は少なかった。本研究では、実際のさく岩機を用いた装置で複数の条件で岩石の穿孔試験を行い、さく岩機内部で往復運動を行うピストンと、ピストンから打撃を受け弾性波を岩石に伝えるシャンクロッドの変位を分析した。前後に振動しながら岩石の掘削に伴い少しずつ前進していくピストンとシャンクロッドの変位から、1打撃中で最も前進した点と後退した点を抽出することで1打撃ごとの周期や貫入量などを求め、穿孔条件の影響を調べた。結果として、破砕片を排出するフラッシングの流量を過剰にしても影響はないことが示された。また、推力の影響が見られたが小さかったため、有意差検定により試験結果の有意差を見出すための打撃数を推定した。

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