(General session) Rock Engineering / Mining technologies

[1110-19-07] The influence of crack geometry on transmitted elastic wave velocity and phase anisotropy in fine-grained rocks

○Koki Morimoto^{1[Student presentation: Master’s course]}, Nana Yoshimitsu¹, Hironori Kawakata² (1. Kyoto University, 2. Ritsumeikan University)

司会：才ノ木敦士（熊本大学）

Keywords:elastic wave, crack

地下探査では一般的に弾性波が利用されるため，異方性や不均質が波動に与える影響を調査するための基礎的な弾性波の透過実験が多数行われてきた．既往研究では，花崗岩などを用いたバルクとしての媒質異方性を調べた研究例が多いが，本研究では鉱物粒子が小さく，円盤状の亀裂を含んだ媒質を利用することにより，個々の亀裂の影響を調べる実験を行った．　直径40mm，高さ80mmの円柱形の安山岩質の供試体の2面の高さ40mmにS波型圧電素子を貼り付け，100Vの短形振動を与えた．振動子の対面でレーザードップラー速度計を用いて透過弾性波の収録をした．測定点1点につき，左右上下の4方向から計測し，SH，SVの振動波形を合成した．実験後，X線CTスキャンにより供試体内部を可視化したところ，試料中心部に幅0.8mmの比較的大きな亀裂と，並行する平板状の亀裂群を確認した．　高さ40mmにおいて直交する2つの方向でP波速度を計算したところ，透過方向によりP波速度に650 m/sの差が生じた．高さの異なるほかの経路でも同様に計算を行い，亀裂の存在が弾性波速度と位相に与える影響を評価，議論する．