資源・素材2025(札幌)

講演情報(2025年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】岩盤工学 / 資源開発技術  [9/2(火) PM  第1会場]

2025年9月2日(火) 13:00 〜 16:50 第1会場 (C棟2階212)

司会:奈良禎太(京都大学)、才ノ木敦士(熊本大学)、吉光奈奈(京都大学)

●岩盤工学:岩盤の力学特性,地山応力など、地下の岩盤の状態の把握に必要な基礎的な試験技術,解析技術、そしてこうした技術を用いたケーススタディについて議論を行う。

●資源開発技術:エネルギーや金属鉱物などの資源の開発に必要な上流から下流までの開発・生産の技術に関する科学的・技術的な現状および課題について議論を行う

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

16:30 〜 16:50

[1110-19-10] 空間制約付きスペクトル非線形分離法による可視・反射赤外リモートセンシング画像からの鉱物識別精度の向上

○岸本 将英1[博士課程]、久保 大樹1、小池 克明1 (1. 京都大学)

司会:吉光奈奈(京都大学)

キーワード:Cuprite地区、衛星リモートセンシング、スペクトル画像、逆問題、鉱物マッピング

地球観測衛星や航空機による可視・反射赤外リモートセンシング画像は、金属鉱床の生成に関連した熱水変質鉱物の兆候を広範囲から検出するのに応用されている。このとき光学センサの空間分解能の制限により一画素に複数物質が混在するため、混合スペクトルから鉱物組成を逆解析するスペクトル分離技術が不可欠になる。そこで本研究では、ネバダ州Cuprite地域を対象にHyperion、HISUI、AVIRIS、WV3(WorldView-3)の4種の分光画像に、非線形混合モデルおよび空間情報を考慮した新たなスペクトル分離法を適用し、推定鉱物分布を比較した。スペクトル分離ではLCR(Log and Continuum Removal)モデルを基本とし,これとL1正則化やL2,1正則化(協調スパース正則化)によりADMMで解く手法を適用した。その結果、ハイパースペクトルのHyperion、HISUI、AVIRIS画像からは現地調査に基づく鉱物分布と整合的な推定分布が得られた。一方、マルチスペクトルのWV3画像による推定鉱物分布では,空間分解能が4種の中では最も高いが、極端な過小・過大推定が生じた。またL1正則化よりもL2,1正則化の方が、明礬石などの一部の鉱物が過小・過大推定されるという傾向も見出された。いずれの手法も従来手法より識別精度は高く、本提案手法の有効性が実証された。

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