(Theme session) Secondary booming of manganese nodule mining [1]

[1401-04-01] Current status of growing international momentum for polymetallic nodule mining

○Nobuyuki Okamoto¹, Akira Tsune¹, Keisuke Nishi¹ (1. Deep Ocean Resources Development Co., Ltd.)

司会：西圭介（深海資源開発(株)）

Keywords:Polymetallic nodule, Manganese nodule, International Seabed Authority

海底鉱物資源は，国際的にはマンガン団塊，海底熱水鉱床及びコバルトリッチクラストの3種類が知られているが、日本ではレアアース泥を第4の資源として位置付けている。
　このうち、特に、国家管轄権外の深海底は、国連海洋法条約に基づき「国際海底機構（ISA）」が探査・開発のためのルールを定めて、一元的に管理することとなっている。このため現在、ISAでは開発ルールの策定作業が急ピッチで進められている。こうした状況の下、近年では将来需要拡大が見込まれるNi、Co、Cu、Mnを含む「マンガン団塊」の開発に向けた活動が世界的に活発化しており、ISAと探査契約を締結したコントラクターが大規模なマンガン団塊集鉱実験や揚鉱実験を実施又は計画している。また、日本企業によるマンガン団塊の製錬試験の実施や日本の排他的経済水域での高密度のマンガン団塊の報道もある。
　さらに、2025年4月、米国トランプ大統領が国内法による海底鉱物資源の探査・開発を推進する大統領令に署名したことで、国際秩序に混乱を生じさせた。
　本稿では，深海底鉱物資源を巡る最新の国際情勢について紹介し，今後の日本の進むべき方向性の検討に資することができれば幸いである。