資源・素材2025(札幌)

講演情報(2025年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 第2次マンガン団塊開発ブーム① [9/2(火) AM  第4会場]

<現地+オンラインのハイブリッド開催>

2025年9月2日(火) 10:00 〜 11:55 第4会場 (B1棟1階B11)

司会:西圭介(深海資源開発(株))

●1970年代に世界的なマンガン団塊開発ブームが起き、世界規模の民間企業グループが幾つも結成されて、自前資金による探査、技術開発、パイロットスケール採鉱実験などが実施された。それに続いて、1980年代に国家プロジェクトが幾つか開始された。1990年代以降、この開発ブームは一旦終息したが、2010年代後半から、第2次ブームが起きていると見なせる状況となっている。このブームおよび関連プロジェクトの経緯、現状、動向について理解を深める。

<発表35分中:講演30分、質疑5分/1件><発表25分中:講演20分、質疑5分/1件>

10:30 〜 11:05

[1401-04-02] 1970年代の国際ジョイント・ベンチャーによるマンガン団塊開発

○山野 澄雄1、山崎 哲生2 (1. 海洋技術ロジスティクス(株)、2. 大阪公立大学)

司会:西圭介(深海資源開発(株))

キーワード:マンガン団塊、開発プロジェクト、国際企業連合

マンガン団塊の鉱物資源としての商業的採取の可能性は,John L. Mero博士が自らの著書で,1965年に紹介するとともに,石油・天然ガスの海洋における生産手法を模した流体ドレッジ法適用の可能性も提唱した。そして,銅,ニッケル,コバルト,マンガンという戦略的にも,経済的にも重要な金属が高品位で含有されていることに注目が集まった。その結果,4つの国際企業連合が結成され,1970年代に分布状況の調査,採鉱技術や製錬技術の開発が実施された。そして,1978年と1979年には,これらのうち,3つの国際企業連合が,内径6~8インチの鋼製揚鉱管を使用した水深4,000~5,000mにおける50 t/hr規模のパイロットスケール採鉱実験をハワイ近海で実施した。本講演では,住友グループが参画したOcean Management Incorporatedの活動を中心に,1970年代のマンガン団塊開発に向けた取り組みについて紹介する。

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