資源・素材2025(札幌)

講演情報(2025年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表

【ポスター発表】プロセス・素材分野 [9/3(水)  PM ポスター発表会場]

2025年9月3日(水) 13:00 〜 16:00 ポスター会場(フロンティア応用科学研究棟2階ホワイエ)

14:30 〜 16:00

[P036B] NH4Clを用いたマンガンノジュールをはじめとしたMn鉱石からのMn回収

○糸山 依吹1[修士課程]、鶴 裕功1、久保 裕也1 (1. 福岡工業大学)

キーワード:塩化アンモニウム、Mn鉱石、選択分離、低温、レアメタル

我々は, NH4Clと酸化物が比較的低温で選択的に反応する現象を利用した塩化アンモニウム製錬を開発している。この手法を用いて, Fe, Mn, Al, P, Siなどが含まれる製鋼スラグとNH4Clを反応させ, 水浸出すると, 鉄鋼製錬においての不純物であるAl, P, Siを固体に留めたまま, Fe, Mnを塩化物として水溶液に分離可能であった。この知見から, 製鋼スラグと共通の成分が多く含まれるMn鉱石を同様の手法で処理できると考えた。Mn鉱石は良質鉱石の調達が困難になりつつあるため, 様々な不純物を含む低品位鉱石から効率的にMnを抽出する技術を開発しておく必要があると考える。また, 現在, マンガンノジュール開発が具体化しつつある状況にあり, マンガンノジュールに含まれる様々なレアメタルを選択的に分離するニーズがある。そこで, 本研究では第一段階としてMn鉱石をNH4Cl処理・水浸出し, Mnをはじめとした各主成分の固体と水への分配を調査した。実験の結果, 脈石成分(Al, Ti, Si)を固体に留めたまま, Mn, Ni, Cuを水溶液側に分離することができた。

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