資源・素材2025(札幌)

講演情報(2025年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】湿式素材プロセッシング [9/3(水) AM  第2会場]

2025年9月3日(水) 08:50 〜 12:00 第2会場 (C棟2階213)

司会:谷ノ内 勇樹(九州大学)、八木 俊介(東京大学)

●湿式素材プロセッシング:湿式製錬,リサイクル,水溶液をはじめとする溶液系での新素材の製造に関する反応,電解もしくはバイオリーチングなどについてその熱力学・速度論などの学問的議論を行う。

<発表:20分中、講演12分、質疑応答8分/1件>

10:40 〜 11:00

[2201-09-06] 水素還元焙焼を用いるコバルトリッチクラスト製錬プロセスにおける不純物除去

○安達 謙1、柴田 悦郎1 (1. 東北大学)

司会:八木 俊介(東京大学)

キーワード:コバルトリッチクラスト 、水素還元焙焼、浄液、硫化法

コバルトリッチクラスト(CRC)は海山斜面の岩盤を皮殻状に覆う海底鉱物であり、MnとFeの酸化物を主成分とする。類似の海底鉱物であるマンガン団塊(MN)と同じくNi、Co、Cuを含むが、Co品位がMNより高く、白金族元素や希土類元素も含むことが特徴である。CRCの製錬方法はこれまでに多く検討されており、とくに湿式法ではCoおよびNiを選択的に浸出し、MnおよびFeを残渣の形で分離するものが主に考案されているが、貴金属元素は残渣に移行することから回収が困難である。
本研究では、効率よく有価金属を回収できるカーボンフリーなCRC製錬法として、還元焙焼の前処理を含むプロセスを検討する。適切な条件下での水素還元焙焼によりCRC中のMnは還元され、Fe、Co、Niとともにほぼ全量が希硫酸に可溶になる一方でCuは希硫酸に溶解しなくなり浸出残渣に移行する。浸出残渣を銅製錬プロセスで処理することで、従来法では困難であったCuおよび貴金属を含めた有価金属の回収が可能になる。前処理、酸浸出、浄液、金属回収からなる一連の提案プロセスのうち、本講演では酸浸出以降の不純物除去およびCo, Ni回収工程を中心に報告する。

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