【一般講演】リサイクル　［9/4(木) AM 　第４会場］

[3401-09-01] 玩具由来プラスチックの再利用に向けた高度選別方法の検討

○黒田 真司¹、石田 健治¹ (1. 三菱電機株式会社)

司会：林　直人（産業技術総合研究所）

キーワード：リサイクル、プラスチック、玩具、静電選別、サーキュラーエコノミー

サーキュラーエコノミーの浸透により、これまで熱回収や埋め立てしてきたプラスチックを再利用する動きが各社で活発化している。当社では、家庭内で不要となった使用済み玩具由来のプラスチックを家電や玩具といった製品に再利用する取組を進めている。回収した玩具から金属等の異物を手選別後、破砕したプラスチックには複数のプラスチック種が混合しており、色も不揃いであることから、この状態での玩具への再利用は困難である。そこで、原料中に占める割合が特に高いアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)を対象に、高純度かつ色ごとに選別する方法を検討した。ABSの選別方法として静電選別と比重選別の2種類の方法を評価した結果、静電選別のほうが純度、回収率ともに優れることが分かった。次に色選別を行い、感度条件や選別する色の順番、選別回数を適正化することで、黒・白・青・緑・黄・赤の6色に選別することに成功した。