10:40 〜 11:00
[3401-09-06] 廃太陽光パネル溶融リサイクルにおける異物の影響
司会:芳賀 一寿(秋田大学)
キーワード:太陽光パネル、ガラス、シリコンセル、リサイクル、化学熱力学
太陽光パネルは2012年以降急速に普及したが、耐用年数は25年程度のため、2030年代後半には国内で年間20~30万トンの廃棄パネルが発生すると予想されている。そのリサイクルにおいてはパネル重量の7割を占めるガラスの有効利用が重要となる。太陽光パネルガラス(PVガラス)は、建築用板ガラスと類似の組成であるが、特に酸化アンチモンを0.2 mass%程度含む点が異なっている。太陽光パネルからのガラス回収時に、方法によっては、異物として太陽光パネル由来のシリコンセル、銅線、EVA樹脂、バックシートなどが混入する可能性がある。ガラスは溶融により再生が可能ではあるが、PVガラス溶融時の混入異物の影響は報告されていない。本研究では、基礎試験として、異物に含まれる元素をPVガラスに加えて溶融し、その外観観察結果とXRDによりその影響を調べた。銅を加えた場合、ガラスが無色透明から青色になった。アルミニウムやケイ素を加えるとガラスが不透明灰色になり、XRDによりPVガラス中の酸化アンチモンが還元されたことがわかった。それらの反応について酸化還元の自由エネルギー変化から化学熱力学的に考察した。
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