[S-34-5] 補体update
神経免疫疾患とは、脳・脊髄・末梢神経、神経筋接合部、および筋において、免疫性の病態が働いて引き起こされる疾患群であり、数多くの疾患が含まれる。補体系は自然免疫系の重要な生体防御機構であるが、本疾患群の中には、この補体活性の亢進がその病態形成の中心となる疾患がある。重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、視神経脊髄炎関連疾患がその代表であり、近年、補体経路を直接抑制し得る抗C5モノクローナル抗体であるエクリズマブが開発され、日本でもこれらの疾患にその適応が広がりつつある。本セッションでは、補体介在性神経免疫疾患を中心とした最近の知見を議論する。
学歴
昭和49年3月 東京大学農学部農業生物学科卒業
昭和52年3月 同大学院農学系研究科修士課程修了、農学修士
昭和56年3月 大阪大学大学院医学研究科博士課程修了、医学博士
職歴
昭和56年4月 日本学術振興会、奨励研究員
昭和57年2月 大阪大学医学部細菌学、助手
(昭和57年8月から60年8月、ニューヨーク大学医学部にて海外研修)
昭和63年4月 大阪大学医学部細菌学、講師
平成2年10月-平成29年3月 大阪大学微生物病研究所、免疫不全疾患研究分野、教授
平成15年10月-平成19年10月 大阪大学微生物病研究所、所長
平成19年11月-平成29年3月 大阪大学免疫学フロンティア研究センター、副拠点長、糖鎖免疫学研究室、教授
平成29年4月-現在 大阪大学微生物病研究所、籔本難病解明寄附研究部門、寄附研究部門教授
受賞歴
平成13年 第19回大阪科学賞
平成19年 大阪大学教育研究功労賞
平成22年 文部科学大臣表彰(科学技術賞:研究部門)
2015年 IGO Award (International Glycoconjugate Organization Award)
平成29年 武田医学賞
平成29年 日本免疫学会ヒト免疫研究賞
平成30年 紫綬褒章
平成30年 大阪大学栄誉教授
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集・参加証に記載してあります。