[HT-05-3] 製薬企業におけるオープンイノベーションの現状と今後の展望
神経系創薬は抗体医薬と核酸医薬のバイオ医薬による分子標的治療が実現し、新しい世代に入った。その一方でアルツハイマー病の抗体医薬の治験は第Ⅲ相での失敗が続き、神経系創薬は未だに困難な側面を内包している。 欧米ではオープンイノベーションによる創薬は50%を超え、アカデミア発のシーズから革新的バイオ医薬が実現している。日本においても急速に産学連携の創薬研究に進捗がみられるが、その一方で、日本のアカデミア発のシーズが創薬に結び付く成功確率が低いという現実がある。本シンポジウムでは、アカデミア発創薬の産官学連携の現状と展望に加えて、大手製薬会社の神経系研究開発の責任者にそれぞれの考える今後の神経系創薬の方向性について話を聞きたい。(企画:将来構想委員会)
入社後18年間で抗血栓薬、抗がん剤の主薬理研究、及び創薬標的探索研究を担当。1997年から1999年まで University of California, San Francisco visiting scientist。その後研究企画、先端医薬研究所長(担当領域:免疫、線維症、感覚器、希少疾患)、疼痛・神経ラボラトリー長(疼痛、感覚器、中枢)を経て、2019年4月より現職。博士(生命薬学)。
近親の闘病に寄り添うことで、自力で外に出て、空を見上げられることのすばらしさに気づいた。全ての人が何でもない日常を当たり前に過ごせるように、困りごと、悩み、苦しみを解消することに、創薬を通じて貢献したい。
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集に記載してあります。