[S-09-3] Intake Process of Clinical Ethics Consultation
神経難病患者に対する医療には、疾患の進行に伴い胃瘻設置や人工呼吸器の選択、終末期での人工栄養や緩和ケアの在り方など、さまざまな臨床倫理的問題がつきまとう。このような重大な治療方針の選択に際して、医療者と患者・家族との間で考えが異なることもまれではない。医学的に妥当かつ本人・家族の意思を尊重する医療の実践には、多職種による臨床倫理的検討が必要不可欠と思われる。特に終末期の治療方針選択に当たっては法的な問題が生じることもあり、社会的にも透明性のある検討プロセスが求められる。臨床倫理的問題に対応するために、多くの医療施設で臨床倫理委員会があり倫理コンサルテーションが行われているが、不十分な検討に終わることもある。このシンポジウムでは難病医療に必須の臨床倫理コンサルテーションについて、法的基盤、哲学的基盤を紹介し妥当な倫理的判断に到達するための方法論を紹介し現場での運用について議論を深める。
1991年3月 立命館大学文学部哲学科哲学専攻卒業
1997年3月 京都大学大学院文学研究科博士後期課程倫理学専修研究指導認定
1997年4月 京都大学研修員、京都府立医科大学非常勤講師、京都大学リサーチアソシエイト等を経て、
2002年4月 宮崎医科大学(現:宮崎大学医学部)専任講師
2005年1月 宮崎大学医学部 医学科 社会医学講座 生命・医療倫理学分野 准教授
2010年4月 宮崎大学医学部 医学科 社会医学講座 生命・医療倫理学分野 教授 〔現在に至る〕
2010年8月 宮崎大学大学院医学獣医学総合研究科生命倫理コーディネーターコース 教授 〔現在に至る〕
2012年9月 宮崎大学医学部附属病院 中央診療部門 臨床倫理部 部長 (併任)〔現在に至る〕
2014年4月 宮崎大学医学部附属病院 臨床研究支援センター 教育研修部門長(併任)〔現在に至る〕
Abstract password authentication.
Password is written on a pocket program and name badge.