[S-26-1] アルツハイマー病診療におけるピットフォール
認知症は大脳病変による器質性疾患であり、それぞれの疾患の脆弱部位に由来する一定の症候学的なパターンを呈する。また、個々の認知症患者の症候学のパターンを把握することによって、原因疾患の診断に結びつき、各々の患者でどの症状が問題なのかを明らかにすることによって、治療法や介護法の方針決定に役立つ。特に神経症候は重要であり、アルツハイマー型認知症と非アルツハイマー型認知症との鑑別、日常生活活動における問題点の把握、治療や介護の工夫、生命予後の見通しに有用である。従って、認知症の診療は、症候学の分析により鑑別診断・治療・介護に寄与する臨床医冥利に尽きる分野であり、内科の基礎を有し神経診断学に精通した神経内科医が携わるべき、やり甲斐のある分野である。本シンポジウムでは、認知症診療のピットフォールについて紹介することにより、神経内科における認知症診療の質の向上を目指したい。
昭和61年 大阪市立大学医学部 卒業
昭和63年 大阪市立大学大学院 医学研究科 第二内科学入学
平成4年 大阪市立大学大学院 医学研究科 第二内科学卒業
同年 大阪市立大学医学部 第二内科 助手
平成7年 大阪市立大学医学部 老年科神経内科 助手
平成10年 大阪市立大学医学部 老年科神経内科 講師
平成23年 大阪市立大学医学部 老年科神経内科 准教授
平成27年 大阪市立大学医学部 神経内科 准教授
平成28年 大阪市立大学医学部 認知症臨床研究センター 特任教授
現在に至る。
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