第61回日本神経学会学術大会

講演情報

シンポジウム

[S-26] シンポジウム26
認知症診療のピットフォール

2020年9月1日(火) 09:00 〜 10:30 第12会場 (岡山国際交流センター 8F イベントホール)

座長:玉岡 晃(筑波大学神経内科),葛谷 聡(京都大学大学院医学研究科 臨床神経学)

[S-26-5] 特発性正常圧水頭症の診療におけるピットフォール

玉岡 晃 (筑波大学 医学医療系 神経内科学)

認知症は大脳病変による器質性疾患であり、それぞれの疾患の脆弱部位に由来する一定の症候学的なパターンを呈する。また、個々の認知症患者の症候学のパターンを把握することによって、原因疾患の診断に結びつき、各々の患者でどの症状が問題なのかを明らかにすることによって、治療法や介護法の方針決定に役立つ。特に神経症候は重要であり、アルツハイマー型認知症と非アルツハイマー型認知症との鑑別、日常生活活動における問題点の把握、治療や介護の工夫、生命予後の見通しに有用である。従って、認知症の診療は、症候学の分析により鑑別診断・治療・介護に寄与する臨床医冥利に尽きる分野であり、内科の基礎を有し神経診断学に精通した神経内科医が携わるべき、やり甲斐のある分野である。本シンポジウムでは、認知症診療のピットフォールについて紹介することにより、神経内科における認知症診療の質の向上を目指したい。

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1980年3月  東京大学医学部医学科 卒業
1980年6月  東京大学医学部附属病院内科研修医
1982年 6月  東京大学医学部附属病院神経内科医員
1983年 8月  国立病院医療センター神経内科医師
1986年 6月  東京都老人総合研究所プロジェクト研究部研究員
1989年 7月  ハーバード大学医学部ブリガム婦人病院神経疾患センター(フルブライト奨学生)
1992年 4月  筑波大学臨床医学系(神経内科)講師
1997年 4月  筑波大学臨床医学系(神経内科)助教授
2004年 4月 筑波大学大学院人間総合科学研究科助教授
2005年12月 筑波大学大学院人間総合科学研究科教授
2010年 4月  筑波大学附属病院副病院長、ISO・医療業務支援部長(兼任)
2018年 4月  筑波大学附属病院難病医療センター部長(兼任)
【専門】
臨床神経学
神経生化学(特に、神経変性疾患の分子病態)
【学会・資格・学位】
日本認知症学会理事・専門医・指導医
日本内科学会評議員・認定内科医・総合内科専門医
日本老年医学会評議員・老年病専門医・指導医
日本神経学会専門医・指導医
日本老年精神医学会専門医
日本医師会認定産業医
日本神経治療学会評議員
日本神経精神医学会評議員
日本神経感染症学会評議員
医学博士

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