[S-37-5] 側頭葉てんかんでは左海馬CA1の相対的容積の減少が長期記憶の健忘を加速させる
成人発症てんかんのほとんどは焦点てんかんであり、特に側頭葉てんかんが最も多い。脳神経内科医が最も遭遇する機会の多いてんかんは側頭葉てんかんである。海馬硬化を伴う内側側頭葉てんかんはその代表的疾患であるが、典型例はむしろ少なく、病因、発作症候、脳波・画像所見が異なる多様な患者を含んだ一群である。近年、その病因として、アルツハイマー病を始めとする認知症、自己免疫性脳炎が注目されている。また、側頭葉てんかん患者にみられる高次脳機能障害に関する新たな知見も報告されている。本企画では、側頭葉てんかんに関する最近の動向を経験豊富なエキスパートが概説する。
学歴
2011年九州大学医学部医学科卒
2020年九州大学大学院医学研究院博士課程単位取得退学
職歴
2011年国立国際医療研究センター病院 臨床研修医
2012年九州大学病院 医員
2014年飯塚病院神経内科
2020年九州大学病院 医員(現職)
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集に記載してあります。