11:20 〜 12:20
[LS-1] 痙縮に対する新たな物理療法
~ショックウェーブの臨床適応~
痙縮に対する物理療法には、電気刺激や振動刺激が用いられるが、新たなモダリティとしてショックウェーブ(体外衝撃波)が注目されている。体外衝撃波は音波の一種であり、深部の組織にも影響を与えることができる。脳卒中後の痙縮に対しては、メタアナリシスも実施されており、痙縮抑制効果があることが報告されている。痙縮抑制のメカニズムは十分に明らかではないものの、痙縮の非反射要因に対する影響があると考えられている。体外衝撃波は、痙縮に対する代表的な薬物療法であるボトックスと比較して、非劣性であることも示されており、臨床での活用が期待される。本ランチョンセミナーでは、体外衝撃波の基礎的な理論や近年の動向をレビューしつつ、臨床での実施例について紹介し、臨床適応について検討したい。