The 141st Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Hiroshima)

Presentation information

Oral Presentation

(E) Biopharmaceutics

[28V10-pm] 医薬品情報

Sun. Mar 28, 2021 1:15 PM - 2:51 PM [Room V10] Oral Presentation 10 (Online)

座長:松元 一明(慶應大薬)、辻 泰弘(日本大薬)

2:03 PM - 2:15 PM

[28V10-pm05S] Evaluation of the usefulness of prophylactic drugs to avoid the occurrence of adverse events induced by non-ionic iodinated contrast agents

○Ryouichi Chatani1, Tadamasa Kamimura2, Shinya Suzuki3, Eriko Komatsubara2, Seiichi Hayashi 2, Masayuki Hashiguchi1, Hayato Kizaki1, Satoko Hori1 (1. Fac.Pharm. Keio Univ., 2. Pharmaceutical Department. Keiyu Hospital , 3. Pharmaceutical Department. Showa University Northern Yokohama Hospital )

【目的】非イオン性ヨード造影剤投与後の副作用発現は臨床上問題視されており、予防策としてステロイドや抗ヒスタミン薬などの前投薬が行われるが、それらの有用性は明らかではない。本研究では非イオン性ヨード造影剤投与における前投薬の使用実態を調査し、その有用性を評価した。
【方法】2014年4月~2019年12月までに神奈川県警友会けいゆう病院にて非イオン性ヨード造影剤投与患者の臨床データ46,269件を後ろ向きに解析した。また、造影剤ヨード含有量、体重、臨床検査値(ALT、CRE、Hb、Plt、WBC、eGFR)、アレルギー歴(造影剤、食物、薬剤)、病歴(アトピー性皮膚炎、喘息、糖尿病、脂質異常症)の患者背景を用いて逆確率重み付け法(Inverse Probability Weighting Estimator, IPWE)を行い、前投薬あり群と前投薬なし群で副作用発症率を比較した。
【結果】非イオン性ヨード造影剤の副作用発症率は全症例の0.68%(315件)、前投薬使用率は全症例の0.57%(266件)であった。傾向スコアを用いて平均処置効果(ATE)の重み付け係数を計算し、前投薬有用性の推定を行った結果、前投薬あり群のオッズ比は0.17(P=0.079, 95%信頼区間:0.023-1.225)であった。また、傾向スコアのc統計量は0.75であった。
【考察】非イオン性ヨード造影剤投与時における前投薬の使用実態を調査した結果、外来患者より入院患者で前投薬が行われていることが分かった。前投薬あり群と前投薬なし群の患者背景因子の調整に、欠損率40%以下及び臨床上意味のある因子を傾向スコア計算に用いた結果、c統計量は0.75であったことから、両群間の判別能力は十分にあると考える。副作用発症率には前投薬あり群と前投薬なし群で統計学的有意差は見られなかったが、前投薬あり群で副作用発症率が低くなる傾向があり、前投薬は有用である可能性が示された。