The 142nd Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Nagoya)

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Poster Presentation

(A) Pharmaceutical Chemistry

[26PO8-pm1] Chemical reactions-1

Sat. Mar 26, 2022 1:30 PM - 3:10 PM [Room PO8] Bldgs. 1&4, 3F Passage (Bldgs. 1&4: 3F)

1:30 PM - 3:10 PM

[26PO8-pm1-12S] Simple Preparation of Sodium Deuteroxide Solution; Application to Stilbene-d1 Syntheses

○Keisuke Imai1, Naohito Tomita2, Riku Ogasahara1, Kazuho Ban1,2, Hironao Sajiki2, Shuji Akai1, Yoshinari Sawama1 (1. Graduate School of Pharamaceutical Sciences, Osaka University, 2. Gifu Pharmaceutical University)

【目的】水素を重水素(D)で置換した化合物(重水素化体)は、近年、同位体効果を利用した重医薬品や有機EL材料ならびにラマン分光などによる分子イメージングの材料としての幅広い活用法が注目されている。そのため、我々は多様な方法論に基づく重水素化体の合成法を開発してきた。1-3) オレフィンは官能基変換性に優れているため、その重水素化体は重水素置換ターゲット分子の合成前駆体として利用できる。しかし、直接C-H結合をC-D結合に変換しようとすると位置選択性や異性化が問題となる。今回、Horner-Wadsworth-Emmons (HWE)試薬(1)の重水素化と連続する芳香族アルデヒド(2)との反応によるモノ重水素化トランススチルベン(3)合成を達成すべく研究に着手した。
【結果】重水素源として最も安価な重水(D2O)を溶媒として用い、NaOHと15-crown-5を組み合わせることで1の重水素化とHWE反応が連続して進行することを見出した。しかし、NaOHが水素源となり十分な重水素化率を達成できなかった。一方、重水酸化ナトリウム重水溶液(NaOD in D2O)は市販されているが高価である。そこで、t-BuONaとD2OからNaOD in D2Oの用時調製法を開発するとともに、HWE反応に適用することで高収率かつ高重水素化率で3を合成することに成功した。本法は1のAr1基や2のAr2基を変換することで、多様な3を合成できる有用な手法である。
1) 澤間善成, 阿久津和宏, 佐治木弘尚, ファルマシア(最前線), 2020, 56, 391.
2) 澤間善成, 有機合成化学協会誌, 2021, 79, 188. 3) 澤間善成, 薬学雑誌, 2022, 142, 2, in press.
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