The 142nd Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Nagoya)

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Oral Presentation

(A) Pharmaceutical Chemistry

[26S-pm] Chemical reactions (Aliphatic compounds-2)

Sat. Mar 26, 2022 3:42 PM - 4:54 PM [Room S] Conference Room 431 (Bldg. 4: 3F)

Chair: Yuko Otani

4:06 PM - 4:18 PM

[26S-pm14S] Iridium-Catalyzed α-Deuteration of Alcohols

○Moeko Itoga1, Masako Yamanishi1, Yoshiji Takemoto1, Hiroshi Naka1 (1. Grad. Sch. Pharm. Sci., Kyoto Univ.)

C−H 結合の重水素化は最も合理的な重水素化医薬分子の合成法の一つである1)。特に医薬分子に含まれるヒドロキシ基 α 位 C−H は CYP450 による代謝を受けやすく、重水素化の魅力的な標的部位である。そのため、ヒドロキシ基 α 位の位置選択的重水素化法の開発は喫緊の課題である。これまでにピンサー型ルテニウム錯体2)や活性炭担持ルテニウム触媒3)と重水を用いたアルコールの α 位選択的な H/D 同位体交換反応が報告されているが、高度に官能基化された医薬分子に広く適用可能なアルコールの α 位選択的な重水素化法は知られていない。
以上の課題を解決するために今回我々は、重水と二官能性イリジウム触媒4)を用いたアルコールα 位の重水素化反応を開発した。アルコールは二官能性イリジウム触媒によって脱水素化され、アルデヒドもしくはケトンとイリジウムヒドリドを与える。イリジウムヒドリドは重水と交換してイリジウムデューテリドを発生し、このデューテリド錯体がアルデヒドもしくはケトンと反応することで重水素化アルコールを与える。一級アルコールと二級アルコールの重水素化は、それぞれ微塩基性条件と中性条件で進行する。さらに従来の重水素化触媒とは異なり、この新たなイリジウム触媒系は、ロサルタンカリウムに代表される医薬分子の重水素化に有効であった。
26S-pm-14