第16回日本薬局学会学術総会

講演情報

一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

2022年11月6日(日) 14:10 〜 15:00 ポスター会場1~3 (4階 405+406/409+410/413+414)

[P-092-B] 健康サポート薬局に関する調査から見えた来局者が求める健康相談の現状

本多 愛美, 奥嵜 沙恵, 横田 敦子, 庄村 元希 ((株)なの花中部)


【目的】健康サポート薬局には、健康サポート機能とかかりつけ薬局・薬剤師機能が必要であり、利用者自身や周りの人の健康を含む、さまざまな相談に対応することが求められている。当社の健康サポート薬局では月1回、情報発信のイベントを実施している。今回、健康サポート薬局の利用者に対し、健康サポート薬局の認知度と薬局で相談したい内容について調査した。
【方法】当社の健康サポート薬局11店舗にて2022年4月1日~2022年4月30日の期間で実施日を1日決め、成人の来局者へアンケート調査を行った。調査内容は、性別、年代、健康相談に関する項目(薬局で健康相談ができることを知っているか、薬局で健康相談をしたいかなど)、健康サポート薬局に関する項目(健康サポート薬局の認知度など)とし、選択式で実施した。また、薬局で健康相談をしたいと回答した方を対象に、相談したい内容(13項目)についても選択式(複数回答可)で調査した。
【結果】有効回答226名(男性38%・女性55%・不明7%)。自身や周りの人の健康について不安や気になることがある55%、薬局で健康相談ができることを知っている37%、薬局で健康相談をしたいと思う52%であった。相談したい内容については有効回答116名中、処方薬・市販薬60%、病気(症状)51%、栄養・食生活28%であった。また、健康サポート薬局の認知度11%、調査薬局が健康サポート薬局である認知度10%であった。
【考察】薬局での健康相談は半数以上の利用者に需要があることが明らかとなった。対して、薬局で健康相談ができることを知らない利用者も半数以上いることから、薬局の健康サポート機能について利用者の認知度が低いことが示唆される。今後は利用者のニーズが高い薬や病気の相談を中心に、健康相談・情報発信の機会をさらに増やし、栄養や生活を含む利用者の健康をさまざまな面からサポートしていきたい。