第16回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Cグループ

Sun. Nov 6, 2022 3:10 PM - 4:00 PM ポスター会場1~3 (4階 405+406/409+410/413+414)

[P-159-C] 薬局の管理栄養士として出来ることは何か~薬局の管理栄養士の役割を検討する~

小岩 麻希子1,2, 杉野 宗弘1, 百代 美千代1, 福井 美保1, 田村 宏子1, 石塚 菜生1, 蔵町 奈雅1, 初鹿 妙子2 (1.(株)ココカラファインヘルスケア ココカラファイン薬局新浦安店, 2.(株)MCCマネジメント 人材開発部)

【目的】
薬局に勤務する管理栄養士に対する患者の認知度及びニーズを明らかにし、薬局の管理栄養士として出来ることは何かを検討し、今後の活動に活かす。
【方法】
2022.4.16~2022.5.10に患者へアンケートを実施した。項目は、性別・年代、当薬局の利用頻度、管理栄養士がいるイメージのある場所(複数回答)、当薬局に管理栄養士がいることを知っているか、管理栄養士にやってほしいこと(複数回答)、どんなレシピが知りたいか(複数回答)とした。
【結果】
250名から回答を得られた。当薬局に管理栄養士がいることを「知っている」と回答されたのは10名(4.0%)であった。管理栄養士がいるイメージのある場所の回答は病院190名(76.0%)、学校148名(59.2%)、介護施設122名(48.8%)で、薬局は21名(8.4%)であった。薬局で管理栄養士にやってほしいことの回答は、骨密度測定56名、レシピ配布52名、健康や栄養についてのリーフレット配布38名の順で多かった。どのようなレシピが知りたいかの回答は、簡単時短とヘルシーが57名、高たんぱく質48名、減塩47名の順で多かった。
【考察】
薬局で管理栄養士にやってほしいことの回答として多かった骨密度測定、レシピ配布は現在実施しており、本結果より得られた患者が求める内容を充実させ継続する。また、健康や栄養についてのリーフレット配布も今後より積極的に実施をする。それだけでなく、薬剤師が投薬時に聞き取った患者の悩みや知りたいと思っていることを共有し、そこからイベントや個別相談会を企画し実施することで、患者個々に合わせたオーダーメードの健康・栄養管理支援を実践していく。薬局の管理栄養士はほとんど認知されていないのが現状である。薬局の管理栄養士の認知度を上げ、薬局が「薬をもらうところ」ではなく「健康について相談出来る身近な場所」となり、セルフメディケーションを支える場所とすることが薬局の管理栄養士として出来ることであると考える。