[P-173-B] 薬局事務スタッフによる手洗い手技指導の取り組み
【目的】2020年からの新型コロナウイルス感染拡大に際し、一人ひとりが正しい感染対策を講じることが求められている。そこで、公衆衛生に貢献する健康サポート薬局の機能として、正しい手洗い手技を周知する為の取り組みを行い、その成果についてまとめたので報告する。
【方法】2021年4月1日~2021年7月31日、広島県・島根県16店舗に来局した方で同意を得た方に対して手洗い手技チェックを実施した。手洗い手技の評価については、流水で流す行為から最後のアルコール消毒までの手技を12項目に分けて、本人が実施出来ていると認識する場合に1手技1点として合計12点で自己採点をしてもらった。その後、薬局事務スタッフの前で手洗いを行ない、ブラックライトで洗い残しが確認された手技を0点とし、自己評価スコアとの比較を行った。更に、正しい手技を指導した後のスコア変化を調査した。
【結果】期間中720名に声掛けを行ったところ、10~80代の94名が参加した。指導前の自己評価の平均は10.1点、スタッフによる客観的評価は平均8.1点、手技指導後の評価は平均11.1点となった。94名中64名が自己評価スコアより客観的評価が低く、最も実施出来ていなかった項目は「親指と親指の付け根のふくらんだ部分を洗う(29名)」であった。「手の甲、指の背を洗う」については、84名が出来ていると自己評価したが、実際に実施出来たのは41名で最も差が大きかった。
【考察】本人が実施出来ていると認識している手技でも、実際には洗浄が不十分な箇所がある事が分かった。特に親指や各指先の洗浄状況が不十分であったが、指導により改善するケースが多かった。今回の取り組みにより、薬局が地域住民の方々の正しい手洗いの理解を支援する場として機能することが示唆され、薬局事務スタッフが健康サポート薬局機能の一翼を担う役割が示された。
【方法】2021年4月1日~2021年7月31日、広島県・島根県16店舗に来局した方で同意を得た方に対して手洗い手技チェックを実施した。手洗い手技の評価については、流水で流す行為から最後のアルコール消毒までの手技を12項目に分けて、本人が実施出来ていると認識する場合に1手技1点として合計12点で自己採点をしてもらった。その後、薬局事務スタッフの前で手洗いを行ない、ブラックライトで洗い残しが確認された手技を0点とし、自己評価スコアとの比較を行った。更に、正しい手技を指導した後のスコア変化を調査した。
【結果】期間中720名に声掛けを行ったところ、10~80代の94名が参加した。指導前の自己評価の平均は10.1点、スタッフによる客観的評価は平均8.1点、手技指導後の評価は平均11.1点となった。94名中64名が自己評価スコアより客観的評価が低く、最も実施出来ていなかった項目は「親指と親指の付け根のふくらんだ部分を洗う(29名)」であった。「手の甲、指の背を洗う」については、84名が出来ていると自己評価したが、実際に実施出来たのは41名で最も差が大きかった。
【考察】本人が実施出来ていると認識している手技でも、実際には洗浄が不十分な箇所がある事が分かった。特に親指や各指先の洗浄状況が不十分であったが、指導により改善するケースが多かった。今回の取り組みにより、薬局が地域住民の方々の正しい手洗いの理解を支援する場として機能することが示唆され、薬局事務スタッフが健康サポート薬局機能の一翼を担う役割が示された。